『教育』を読む会 8月例会

日時 2017年8月5日(土)
10:00~12:00
会場 みやぎ教育文化研究センター
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参加費 無料
テキスト 『教育』7月号
内容

8月例会は、7月号をテキストに行いますので、お間違いなく。
さて、テキスト7月号の内容ですが、特集1は、教師としての学びと育ちを考える「教師-悩みから学びへ」です。かつては、職場での教師同士の豊かな話し合いや学び合いがあり、また学校外には教職員組合をはじめ様々な民間教育研究団体による自主的な学びの場が広くありました。しかし、そのような学びが衰退していくなかで、他方、大学の教員養成段階から現職教員の研修に至るまで、文科省と教育委員会による統制が厳しくなってきています。大学での教員養成のカリキュラムも、以前にくらべスキル主義的な傾向が強まっているようです。
とは言っても、子どもたちを目の前に日々仕事をしている教師にとって、閉鎖的で多くの課題と困難の中にありながらも、それぞれに学びの場をつくり活動を行っています。今回は、その教師たちの学びの実情と可能性を全国の教師たちの経験と取り組みをもとに考えていきます。
特集2は、がらっと様相がかわって「人工知能と公教育」です。特集の趣旨のところには、2030年には人工知能や身体強化などの科学技術革新で、教師という仕事も「消える仕事」の一つだと述べられています。なんと恐ろしいことでしょう。科学技術革新がこれからの公教育に与える影響や課題などについて論点を提起します。

前回の
様子

7月例会は、開始段階での参加者は4名。ここしばらく盛況だっただけに、ちょっと寂しい感じも。ただ「ゼミは3人集まれば行う」をモットーに、元気に例会を始めました。今回は、特集1の竹内章郎さんの「優生思想の深刻さ-相模原事件をきっかけに」を読み合いました。
欠席だった本田さんからは事前に、「竹内章郎さんの論考などは、序列主義を批判する有効な理論的視座がまだないなかで、私たち自身にも浸透している序列主義(優生思想)とどう向き合うかを問うものだと思います」との、丁寧なメールをいただいていたこともあって、それを導きの糸にしながら話し合いました。
参加者それぞれが、出生前診断をするしないで経験したことや、子どもが元気に生まれたことにホッとしたことなど、自身のことも含めた身近な出来事から優生思想について話し合いを持つことができました。改めて優生思想の根深さを感じます。また、同時に優生思想の克服と乗り越えのためには、単なる個々の意識のあり様や持ち方を変えるということだけではなく、社会のあり方や制度を問い直し変革していくことが同時に求められ,追求されなければならないと思いました。