年月日 | : | 2011/5/30 |
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投稿者 | : | 牧野みどりさん |
当該ページ | : | 写真室 花だより「森に咲く白い花」によせて |
写真室 花だより「森に咲く白い花」によせて
森羅万象、不思議にあふれているけれど、この緑の季節にこの白い花。コントラストのなんという見事さ。
そういえば春浅い季節には黄色の花が多く、萌黄色の芽吹きに溶け込んでいる。
庭先を彩ってくれた春の花が一段落するこの季節、雨の降る日もあまり好きではなかったし、なにか地味なさびしい季節と感じてきた。
でも、こんな緑濃い中に凛として咲く白い花々に魅せられて、この季節への思いが変わるよう。
その様のごとくに潔く、あるいは志高く生きるあの人・この人がふと思い出され、背筋を正される。
画面からは撮影した方の植物・自然への想いもひときわ伝わってくる。
雨模様の日「今日は天気が悪い」と言うことが多いが、畑にも庭にも雨をまつ日は多い。
3.11以来、大震災を人間のおごりへの「警告」とか、自然界からの「報復」とか語られることにも少し抵抗を感じる。
これってあまりに人間中心に過ぎないだろうか。
「森に咲く白い花」の美しさも、時に猛威をふるう地震や津波、どちらも自然の姿。
自然の一員としての生き方を見失っているのかも知れない私たち人間ではあるけれど、自然は人間がどうかなんて関係なく、自然の勝手にしているだけと思う。
今日は一日雨。
森の緑も一段と深まったことだろう。
六月を きれいな風の 吹くことよ 子規