『教育』を読む会 3月例会

日時 2020年3月14日(土)
10:00~12:00
会場 みやぎ教育文化研究センター
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参加費 無料
テキスト 『教育』2020年3月号
内容

特集1 急げ、働き方改革  人が生きる学校へ
特集2 大学で、教養と教育を考える

編集後記で佐藤隆さんは、「『公教育の危機』。『教師の働き方』をとりあげた特集1に寄せられた論文・レポートを読んでみて、改めてそう思った。」と書いている。教員の超多忙化は、まさに待ったなしで改善されなければならない課題だ。では今日、進められようとしている働き方改革は、それに応える改革と言えるだろうか。特集1では、教職の専門性と特殊性なども加味しながら、学校の教職員の置かれている現状と提起されている働き方改革を分析・検討し、その課題や求められる働き方の方向を考えます。
特集2は、大学で自分と向き合い、問いを立てる大学生に応えうる「教養」のあり方を考えます。

前回の
様子

今回は、参加者が少なく残念だったが、2月号の第2特集「『みんなの学校』は誰のもの?」の中から、富田充保さんの論文「教えと学びが立ち上がる場所—学校づくりの原点から」を輪読し、話し合いました。
話し合いでは、学生時代に東京のある夜間中学を訪問し歴史の授業などを参観した際、戦前からの体験をもつ年配生徒と戦後生まれの若い教師との間で、富田さんが指摘する—教えと学びがしばしば相互に転換する「ともに学びあう仲間」—という世界を垣間見たことがある。
また学習内容の設定選択という点では、例えば夜間中学では漢字の学習を申請書を書くことができることを目標にしてがんばるとか、生活のなかで使用頻度の多い漢字をまずは学習するようにしているとかいうことが話に上がった。
一方、保護者とともにの学校づくりについては、経済格差の拡大や保護者の意識の多様化などが進むなかで、保護者と手を結ぶことの難しさなども指摘された。このことに関わってある参加者からは、自分は生徒と教師の関係を大事にしながら制服など校則見直しをしてきた。保護者と手をつなぐということについてはあまり意識的ではなかった、という自身のこれまでの取り組みを顧みての発言もあった。