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ゼミナールsirube 12月例会

日時 2022年12月19日(月)
13:30~16:00
会場 みやぎ教育文化研究センター
会場の詳細はこちら
参加費 無料
テキスト 当日、資料配布
内容

今回は、イヴァン・イリイチの教育思想について、彼の著書『脱学校の社会』をテキストに、そこからの抜粋資料をもとに読み進める予定です。ぜひご参加ください。お待ちしております。

新型コロナウイルスの感染防止のため、健康不良の方は参加をお控えください。また参加の際には、手洗いマスク着用など感染防止にご協力ください。
コロナの感染拡大などで中止等変更の場合は、ホームページでお知らせいたします。事前にご確認下さい。よろしくお願いいたします。

 

前回の
様子

11月の会は、ボルノーの著書『教育を支えるもの』と『人間学的に見た教育学』からの抜粋資料(太田先生作成)をもとに学習しました。
ボルノーは、ハイデガー哲学の影響を受けており、実存主義的教育論を展開し、また玉川学園を幾度も訪問し交流を重ねており、日本とも縁があります。
彼は、教育が何らかの効果と成功をおさめるには「教師と児童の間に成立する情感的な条件と人間的な態度(それを彼は「教育的雰囲気」という)が必要であるという。
そして教育を支える雰囲気の第一条件として、子どもに信頼感と安心感を与えるものとしての被包感(子どもを保護する家庭環境や母親の保護)をあげる。ボルノーは、このような被包感に満ちた中でのみ子どもは正しく発達し、また世界は意味をおびた秩序を開示するとその重要性を指摘した。同様のことをボルノーは、別のところで庇護性として「うち」あるいは「家」という喩えで論じている。
そして例会では、そのような視点からボルノー言うところの「朝の新鮮な感情」の必要性や教師の子どもに寄せる信頼や「清明さ」など教師の資質と態度、精神世界の諸像との決定的な「出会い」の重要性とその困難などについて。さらに後半では、言葉の形成作用における直観の役割と人間形成におよぼす発話することの重要性、判断能力の教育などについて読み進めた。