今回は、江戸後期の商人であり学者の山形蟠桃を取り上げます。山形蟠桃は、今の兵庫県に生まれ、幼少より大阪の両替商の升屋に仕え24歳の若さで番頭となり、傾いていた経営を立て直し繁盛させた。また宮城とも縁があり、財政破綻した仙台藩を再建させてもいる。このような経営的才覚をもつ山形蟠桃は、他方で学問にも励み、死の前年に主著となる『夢の代』を完成させた。
ウキペディアによると山形蟠桃は「極めて唯物論的な立場を取り、天文、宗教、経済、歴史等を百科全書的に論じた『夢の代』は、無鬼論(無神論)の主張、地動説の支持、応神天皇以前の日本書紀の真実性の否定など先進的な持論を展開した」という。
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