6月例会は、5月号の第1特集「部活動の深い悩み」に執筆された神谷拓さんにもおいでいただき、議論しました。
神谷さんは、部活動に固有の教育内容として、その指導に教師の専門性を活かせる①練習・試合、②組織・集団、③場・環境の「自治内容」を提起し、学校の組織においても教員の自治を実現することと合わせて、部活動の民主化への展望を示しています。また、いま議論になっている部活動指導員についても、教員の担うべき仕事と指導員が担うべき仕事を明確に区別しなければ、指導員による生徒指導への介入という事態も生じ得る点など、話して頂きました。
議論になったのは、そもそも部活動を学校の教員が関わるものとして考えるか、学校とは切り離してしまうかという点でした。
いっぽうには、部活動の過重な負担軽減を願う教師の存在があり、できれば部活動指導を手放したいと考えている。そういう点からは、神谷さんの提案は、教師に新たな負担を迫るものとして受け入れがたいということになります。かたや、なかには引き続き部活動指導を希望する教師もいそうです。
門外漢の私などは、部活動指導を希望する教員と外部指導者に、指導にあたって必要な教育上の知見と技術、心構えなどを獲得する共通の仕組みをつくったうえで、あくまでも学校の業務とは別枠の文化・スポーツ活動の機会を提供するような体制づくりができないものかと思ってしまいますが、そんな簡単にはいかないわけでしょうね。
皆さんはどう考えるでしょうか?(本田 記)
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