特集1 教科学習の可能性
特集2 道徳の授業をつくる
2017,18年に改訂された学習指導要領は、教育課程の領域編成を内容ベースから能力ベースへと変更し、生涯にわたって発揮される力を、知的能力だけでなく非認知能力や社会的な関係づくりの力などに広めて獲得させることが強調された。また「特別の教科 道徳」「外国語」など新たな教科、高校の「探究」科目の新設など教科の新設・再編もなされた。さらに既存の教科でも、国家の目指す方向に向けて教育の目標・内容・方法の統制が進んでいるという。こうしたなかで「教科」の意義が問われています。
特集1では、教科を学ぶことにいかなる意義があるのか。教科を学ぶことが子どもたちのいかなる力をどのように育てるのか。学校は子どもたちにどんな力を、どこまで、どういうふうに保障すべきなのか。各論稿を読みながら考え合いたいと思います。
特集2では「特別の教科 道徳」を取り上げます。小学校では、実施から1年が経とうとしています。どんな授業をどのように、そしてどのように評価をしたらよいのかなど、学校現場では混乱と模索を伴いながらも取り組みがなされてきました。この1年の学校現場での取り組みの中で見えてきた現状と課題をつき合わせながら、またこれから始まる中学校の道徳教育も含め、今後の道徳教育について考え合いたいと思います。
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