学研の小学校道徳教科書『みんなの道徳』の検討を行いました。
学研は、編集方針に「プラス思考」「未来志向」を掲げ、選びぬかれた教材と出会い、学習を通じて今と未来をプラス思考でつなぐとしています。また「特定の価値観を押し付けることなく、児童の問題意識『問い』を大切に」して、他者と対話、協力しながら物事を多面的・多角的に考えることができるように工夫したり、1年間を通してストーリ性のある教材配列よって児童が自らの成長を感じられる全体構成につとめるなど、学研としての特色を出すよう努力していることが伺えます。
しかしながら、実際にこの間、学研の教科書教材を使ってなされた実践例などをみると、いろいろな子どもたちの発言や意見はなされていても、最終的には道徳の求める22の内容項目へと話は収斂しており、道徳の授業の限界と問題を感じざるを得ませんでした。
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