特集1 教育実習 出会いと学びあい
特集2 政治的中立性と教育の自由
特集1は、教職を希望する大学生の教育実習を通して教師教育のあり方と教育現場の課題を問うものと言っていいのだろうか。5月号「とびらのことば」は、特集への思いを
教育実習は、教職課程の一科目である以上に、「“私という一人の人間”が全力で子どもと出会う場」です。そこで、実習生たちが紡いだ〈教室の物語〉が大切にされ、その振り返りからともに学び合う関係性を構築することが、彼らの指導にあたる者の課題ではないでしょうか。本特集が、そんな教師教育者のあり方を考える一つのきっかけになれば幸いです。
とある。かつて宮城教育大学は、教師教育あるいは教師養成教育の先駆的な役割を果たそうと様々な試みをした大学だったはず? しかし今日ではその面影はほとんど消えうせているようにも思われる。
引用にある「彼らの指導にあたる者」とは誰なのだろう? 誰をさしているのだろうか? 実習生の指導に直接あたる現場教師はもちろん?だが、一番は学生の最も身近におり指導に当たる教師養成教育を担う大学関係者たちではないだろうか。教育実習に求められるものは何なのか、どう位置づけるのか。それらのことを考え合いたい。
たびたび戦後教育史のなかで学校現場を混乱に陥れ、議論されてきた「政治的中立性」と「教育の自由」。今また主権者教育や憲法「改正」問題を議論する教育に対して、「偏向教育ではないか」という圧力がかけられるようになってきているようだ。特集2では、このことの関係をみんなで考え合いたいと思います。
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