特集1 学校と地域の新しい関係
特集2 市場化する学校
中表紙の「とびらのことば」によれば、「過疎地自立促進特別措置法の対象となる、人口減少による生産機能・生活環境の整備が困難な過疎自治体は、全国1741自治体の実に47%に達している」という。それら過疎自治体では、自治体を存続させるためのさまざまな取り組みが試みられ、その一つに教育や子育てへの財政的措置や援助支援の取り組みがある。なかでも重要なのは、地域の苦悩のなかでの試行錯誤の取り組みと子どもの学びが結びつき、未来への見通しと希望を育むことだろう。特集1では、このような地域と学校との新たな共同の関係や取り組みを考えます。
特集2では、学校とお金(市場)の問題です。教育や福祉は金儲けにならないというのは過去のことなのかも知れません。特集2担当の南出さんは「大手の教育産業は、受験対策市場だけでなく、近年は教員研修や入試問題作成、生徒のポートフォリオ作成など、さまざまな形で学校内にも入り込んできている。また、小学校英語や大学入試での民間試験導入、制服や教材など各種学用品費の私費負担など『公教育の無償化』を実質において棄損している」と述べています。
今日における学校と教育をめぐる市場化・産業化の実態をもとに、そのあり方を考えます。
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