特集1 ナショナリズムと歴史と教育と
特集2 もう一つの教育をもとめて
オリンピック・パラリンピックの開催延期を機に、一気に広がったコロナウイルス感染拡大のなか、私たちは日本中の学校の一斉休校、非常事態宣言による不要不急の外出自粛など不自由な生活を強いられてきた。それは、人々がともに生きるというごく当たり前の、これまでのあり方を大きく変えるものであり、いつ終わるともわからない孤立・閉塞した時間の世界に閉じ込められた。しかし、このような生活は、コロナ後の私たちの生活や人々のつながり・連帯のあり方を問いなおし考える貴重な時間でもあったと言える。
他方、今日の国際社会の動向や日本の社会と教育をとりまく状況に目を転じるなら、そこには偏狭な「ナショナリズム」や排外主義、差別と分断の拡大の可能性とその危険性がある。特集1では、そのような中で私たちに何が問われ求められているのかを歴史と実践に学び、考えたいと思います。
特集2では、公立学校の枠に収まらない多様で多彩な「もう一つの教育」が、日本全国でさまざまに展開され取り組まれている。それらの取り組みに学びながら、教育と学校の未来を考えたいと思います。
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