『教育』を読む会 4月例会

日時 2021年4月24日(土)
10:00~12:00
会場 みやぎ教育文化研究センター
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参加費 無料
テキスト 『教育』2021年4月号
内容

【4月号】
特集1  コロナ禍での挑戦を  新年度の学びに
特集2  命・健康の教育と養護教諭の仕事

コロナ禍のなかで迎える2回目の新年度。この一年は、授業や行事など様々な教育活動が制限されてきました。しかし一方で、そうだからこそ改めて「例年通り」で行われてきたこれまでの教育活動の意味の捉え直しや問い直しがされもしました。
特集1では、この1年の試行錯誤のなかで、教師たちは何を感じ、考え、取り組んできたのか。コロナ禍での教育実践をもとに、これからの学校、授業、教育を考えます。
コロナ禍で大変だったのは一般教諭だけではありません。当初は正体不明?の新型コロナウイルスに対し、細心の注意と神経をすり減らしながら感染防止の手立てを立てたのは養護教諭たちです。養護教諭たちもまたさまざまな困難と制限のなかでこの1年仕事をしてきました。
特集2では「百年に一度の公衆衛生危機」とも言われるコロナ禍を乗り切るためにも、健康教育の中心にいる養護教諭の仕事を見つめ直し、今後の健康教育について考えます。

前回の
様子

3月例会の参加者は10名。うち2名が新たな参加者。一人は3月号座談会に参加したWさん、そしてもう一人は学生時代を宮城ですごし、現在は長野の大学にお勤めというHさん。Hさんは、宮城での用事の合間をぬっての参加でした。やはり新たな参加者があるのは、会にとっていい緊張感と刺激になると感じました。
例会では、3月号巻頭の佐藤修司さんの「東日本大震災からの10年とこれから」を読み合い、座談会参加のWさんからは佐藤修司さんの論文内容にも関わりながら、3月号座談会で話したことや今の学校の状況などについて報告してもらいました。
Wさんは、宮城の復興を岩手の復興と比較した場合、宮城の復興は大企業・ゼネコン中心の復興事業となっており、被災者のための復興になっていない。岩手と宮城では復興のスタートの立ち位置が決定的に違うと言います。また震災後すぐに通常通りの人事異動が強行され3年後にはほとんどの先生方が異動していること、間借り校舎での活動の困難さや保護者たちも生活再建もままならない中で一気に学校統廃合が行われたことなど、震災後の教育行政の非人道的なあり方について批判しました。
子どもたちや保護者の現状については、先日の2月13日の地震のあと体調をくずす児童が出るなど、震災による影響はまだまだあり子どものケアは引き続き必要であり、就学援助など様々な援助が打ち切られるなかで厳しい生活をしている家庭もあるということでした。
報告を聞いているうちに、他の参加者たちも当時のことが今のように思い出されてきたのでしょう。学校が地域の避難所になっていることによる課題や、亡くなった高校生たちの状況がきちんと調査報告されていない問題など活発な話し合いがなされました。