11月27日の第1回「国語なやんでるた~る」は、『ないた赤おに』(小5)の授業実践報告と、これから授業を行うことになる『世界一美しいぼくの村』の授業づくりを行いました。
『ないた赤おに』の授業報告をしてくれたのは、長町小の小野さんです。『ないた赤おに』は、東京書籍の教科書には2年生の読み物教材として載っているものですが、それを5年生で、しかも作者の浜田広介さんが《授業するなら原作で》と言っているからと、全集の『ないた赤おに』をもとに授業をしました。またその学習をもとに学習発表会の劇づくりへと展開させていきました。今回は、国語の授業中心に報告してもらいました。
当日の資料には、小野さんが事前に作品分析として教材文一文一文に念入りに書き込んだプリントも配布されました。行き帰りの電車のなか教材文を片手に書き込んだもので、授業にかける意気込みがひしひしと伝わってきます。またその教材分析の中で注目したのが「なかま」と「友だち」という言葉でした。この言葉に着目しながら授業は展開していきます。
授業は、作品の言葉に即しながら、子どもたちとの丁寧な作品の読みが展開されていきます。それはとても大切なことですが、他方で自分の作品解釈にとらわれすぎて、子どもたちの素直な読みを生かしてないのでは、主題のとらえ方はこれでよいのだろうかなどの意見も。とかく作品に対する授業者の思いが強いと、子どもたちとこれも考え合いたい、共有したいという思いが先行しすぎて、授業が強引になってしまったりしがちなものです。そんな課題点なども出し合いながら多角的な授業検討が交わされました。
『世界一美しいぼくの村』の授業づくりで話題提供をしてくれたのは、秋保小の太田さんです。とかく内戦や戦禍が報道されるアフガニスタンですが、作品に描かれている平和で自然豊かなアフガニスタンをイメージできるようにするにはどうしたらいいか。また教科書の『世界一美しいぼくの村』は、原作の絵本とは文章や絵が異なっており、そのあたりをどう考え扱ったらよいかなど、授業づくりに向けて意見交換されました。
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