【7月号】
特集1 ことばとからだ ことばを文字にとじこめない
特集2 部活再考 ー「地域移行」の動きの中で
【特集1】について
ことばは不思議だ。同じ文言であっても、声の大きさや間の取り方、抑揚など、それを発するからだの様子によって、まったく異なる意味合いを帯びてくる。理性の働きによる言語体系と、感情・身体による声とが重なり合うことで、とても豊かなことばの世界が展開されてくる。
しかし、教育現場をはじめとして、生活現実ではことばの身体性は奪われがちで、それが発せられる場面の固有性や文脈性を剥奪され、無機質な意味の羅列としてのみ用いられることも多い。コロナ禍のオンライン環境の飛躍的な増大により、身体性・空間性を奪われたことばがいっそう世間を覆うようになってきた。
「からだとことば」のレッスンを行ってきた竹内敏晴氏は、ことばを常にからだを通した人と人との関わり合いとして注目した。いまこそことばの学びやそのあり様に、目を向けてみたい。
【特集2】について
論点百出の部活動問題について、「地域移行」という動向も踏まえて検証をおこなった。教員の過重労働の問題も指摘されているが、部活動そのものの教育的意義の観点から、きちんと検討していくことが不可欠だろう。
(2023.7月号 特集「とびらの言葉」/「編集後記」から抜粋・作成)
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