道徳教育関連資料
戦後日本の道徳教育(改訂版)
戦後日本の道徳教育
~道徳教育の展開と根本問題~
第1章 戦後初期における道徳教育をめぐる状況(P2~)
1.教育勅語と修身科の廃止
公民教育刷新委員会答申/ 「修身、日本歴史及び地理停止に関する件」(GHQ)/ 「米国教育使節団に協力すべき日本側教育委員会の報告書」/ 『アメリカ教育使節団報告書』/ 教育刷新委員会総会・第一特別委員会発言(文部省)
2.道徳教育復活への動き
「新教育指針」(文部省)/ 公民教育実施に関する件(文部省)/ 国民学校公民教師用書(文部省)/ 中等学校青年学校公民教師用書(文部省)/ 学習指導要領社会科編(文部省)/ 教育勅語等排除に関する決議 衆議院/
3.道徳教育復活をめぐる論評
教育勅語論議(田中耕太郎)/ 国民道徳の頽廃と其の再建(田中耕太郎)/ 「民主主義的新日本教育」の理念(吉田熊次)/ 社会科における徳育の問題(勝部眞長)/ 私はこう考える 教育勅語に代わるもの(天野貞祐)/ 新しい道徳への道(平野武夫)/ 戦後における道徳教育(森山茂樹)/ 『日本の教育』(堀尾輝久)/ 戦後日本における「教育勅語」廃止論争についての一考察(渡辺弘 他)
第2章 道徳教育の復活への動向(P13~)
1.修身科復活問題について
天野貞祐の発言/ 「道徳教育について」(天野貞祐)/ 「道徳の教育」(勝田守一)/ 「道徳教育について」(白井成允)/ 「現代日本の道徳教育」(長洲一二)/ 「修身は復活するか」(海後宗臣)/ 「修身科特設問題について」(高山岩男)
2.社会科と道徳との関係について
「社会科と道徳教育」(上田薫)/ 「新教育の進路」(海後宗臣)/ 「道徳教育とカリキュラム」(梅根悟)/「修身問題について」(務台理作)/ 「学校と道徳教育」(宮沢俊義)/ 「道徳教育の観点より見た社会科の成立事情と社会科についての疑問」(日高第四郎)
【参考】勝田=梅根論争(社会科教育論争)について
3.「国民実践要領」について
国民実践要領(天野草案)・『国民実践要領』/ 「国民実践要領の由来」(天野貞祐)/ 国民実践要領への批判意見/ 「文相天野貞祐における国家論と戦後認識」(貝塚茂樹)
第3章 「特設道徳」の実施をめぐって(P22~)
1.特設道徳のはじまり
「道徳実施要項(小・中学校)」の内容
2.特設道徳をめぐる論争
『現下道徳教育の問題点-“道徳の時間”の特設をめぐって』(平野武夫)/ 「教育内容の改善」(内藤譽三郎)/ 「道徳の時間設置の意義」(稲富英次郎)/ 「道徳の時間の問題点の考察」(安藤堯雄)/ 「道徳の時間の志向するもの」(大島康正)/ 道徳教育に関する問題点・草案(日本教育学会教育政策特別委員会)/ 対談「道徳教育を支えるもの」(蝋山政道)/ 「修身科特設を批判す」(長田新)/ 「特設時間『道徳』についての注意点」(海後宗臣)/ 「徳目と道徳教育」(上田薫)/ 「道徳教育の理論的諸問題」(大橋精夫)/ 「小中学校『道徳』 実施要項とその批判」(梅根悟)/ 「指導要領『道徳』をめぐる問題点」(堀孝彦・東京大学倫理学科学生)
第4章 特設時間「道徳」の展開(1958年~1970年)(P32~)
1.「特設道徳」の展開
小学校道徳指導書(1958年 文部省)/ 中学校道徳指導書(1958年 文部省)/ 小学校道徳指導書(1961年 文部省)/ 小学校指導書 道徳編(1969年 文部省)/ 中学校指導書 道徳編(1979年 文部省)
2.道徳教育をめぐる論議
『新しい道徳教育のために』(文部省)/ 『道徳教育の理論』(上田薫)/ 『共同研究 道徳教育』(井坂・勝部・沢田)/ 『道徳指導の基礎理論』(勝部真長)/ 「道徳教育における徳目の構造化」(上田薫)/ 「『道徳授業の平板化』をもたらすもの」(平野武夫)/ 「指導過程(道徳)の基本問題」(村上敏治)/ 「宗教教育と道徳教育」(平塚益德)/ 「価値の一般化はなぜ必要か」(青木孝頼)/ 「現時、特に重視すべき道徳指導内容」(内海巌)/ 「宗教文化教育の提唱」(井上順孝)/
第5章 「期待される人間像」をめぐって(P43~)
1.「期待される人間像」について
2.「期待される人間像」本文
3.「期待される人間像」をめぐる議論
「私見『期待される人間像』」(高坂正顕)/ 「『期待される人間像』について」(高坂正顕・文部時報)/ 「『期待される人間像』について」(高坂正顕・学校経営)/ 「道徳教育の根本問題」(高坂正顕)/ 「新教育勅語待望論」(福田恆存)/ 「退屈に負けない人間」(清水幾太郎)/ 「不倖なら手を拍こう!」(大江健三郎)/ 「人間像(中間草案) を読んで」(相良惟一)/ 「『人間像』の『像』に抗議する」(原田実)/ 「教基法に対立する発想」(大田堯)/ 「教育基本法と『期待される人間像』中間草案(2)」(大田堯)/ 「『期待される人間像』を読む」(手塚富雄)/ 「『期待される人間像』への疑問」(鈴木重信)/ 「人間不信の論理は敗戦よりも恐ろしい」(西原慶一)/ 「『人間像』の問題について」(勝田守一)/ 「日本人として期待される人間像」(尾田幸雄)/「期待される人間像(中間草案)についての事項別意見(文部省調査局企画課)/ 「『期待される人間像』の最終報告批判(矢川徳光)/ 「答申と教育改革」(森戸辰男)/ 「教育と人間像」(森戸辰男)/ 「勅語・基本法・期待される人間像」(堀尾輝久)/ 『明治以降・教育目的の変遷』(稲富英次郎)
第6章 「心のノート」(2002年~)の道徳教育(P63~)
1.「心のノート」について
「期待される人間像」から「心のノート」へ/ 「心のノート」について/ 「心のノート」の活用について(初等中等教育局教育課程課)/ 生き生きとした道徳教育に期待(河合隼雄)/ 『心のノート』で学校を変えよう(押谷由夫)/
2.「心のノート」をめぐる議論
「これは『国民精神改造運動』だ」(高橋哲哉・三宅晶子)/ 「『心のノート』の何が問題か」(高橋哲哉)/ 「道徳教育をめぐる国家主義の高まりとその克服の課題」(橋迫和幸)/ 「『心のノート』による愛国心の刷り込みの問題を問う」(神戸修)/ 「『心のノート』考」(新谷恭明)/ 『「心のノート」を考える』(三宅晶子)/ 「いのちの教育と宗教教育」(弓山達也)/ 「『心のノート』を批判する」(三宅晶子)