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センターつうしん No.106
本号では、「子どもの生きづらさと今」と題し、今日の子どもたちの生きづらさから現在の子育て・教育の現状や課題を振り返り考えたいと、特集を組みました。
巻頭の数見さんの論考は、戦後の教育政策の変遷とかかわらせながら、今日の子どもたちの生きづらさの背景と原因を明らかにし、今の子育て・教育に何が求められているのかを提起しています。
また昨年から、みやぎ教育相談センターの瀬成田さんを中心に「不登校支援団体・有志茶話会」が行われています。そこにつどい、生きづらさを抱えた子どもや若者に寄り添い援助に取り組んでいるみなさんに、「子ども保護者から見た学校」というテーマで、ご自身やお子さんの経験などにも触れながら、それぞれがどのような思いで活動をし、子どもたちと向き合ってきたのか。また学校や教育にどのような願いを持っているのかなど、自由に声を寄せていただきました。子どもへのまなざしを問いなおすきっかけになればと思います。
なお、1年間大阪から孫育ての風を宮城に届けてくれた阿部さんの「子育て、孫育て奮闘記」が最終回となります。ありがとうございました。次回以降については、現在どうしようか?と思案中です。
また表紙の「子どもの風景」は、これまで千葉早苗さんにお願いしていましたが、今回から堀籠智加枝さんにバトンタッチとなりました。子どもたちの日々生きている世界と、その世界との出会いを通じての心の揺れや思いを届けてくれると思います。ご期待ください。
目次
タ イ ト ル | 著 者 | P. | |
---|---|---|---|
子どもの風景(第5回) | |||
おいしいあげぱんが | 海 | 1 | |
特集 子どもの生きづらさと今 | |||
子どもの生きづらさと学校の今日的課題・背景を見つめる | 数見 隆生 | 2 | |
安心して成長できる居場所を | 長岡 美涼 | 8 | |
私の子ども時代から考える学校 | 日沢 慶輔 | 9 | |
顔の見える関係の構築を | 伊藤 雄高 | 10 | |
「不登校」から「進撃の不登校」へ | 村松 稔 | 11 | |
不登校は『自分らしく生きる』生き方の選択 | 遠藤 さち子 | 12 | |
授業への招待⑤ | |||
楽しいほうがいいじゃない | 林 由貴 | 14 | |
教育時評(新年度を迎えて) | |||
じっくりと考えて | 山沢 智樹 | 16 | |
子育て、孫育て奮闘記(最終回) | 阿部 真弓 | 18 | |
おすすめ映画 | |||
『ユンヒへ』 | 長住 康博 | 19 | |
読書のすすめ(第7回) | |||
斎藤耕平 著『人新世の「資本論」』 | 久保 健 | 19 | |
子どもと学校 | |||
コロナ禍での喜怒哀楽 | 芳賀 郁雄 | 20 | |
わたしの出会った先生35 | |||
心に刻んだ一言 | 横山 賴義 | 22 | |
相談センター報告(第26回) | |||
肩の力を抜いて向き合う | 室賀 徹 | 23 | |
ひと言 | |||
他国を侵略する権利はどこの国にもない | 佐藤 春治 | 24 | |
子どもの風景・作品について | 堀籠 智加枝 | 24 | |
センターの動き・編集後記 | 24 |