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センターつうしん No.112

10月4日の新聞やテレビ各社はどこもみな、文科省が2022年度に全国の国公私立学校を対象に実施した「問題行動・不登校調査」の結果を取り上げ、「過去最多」を更新したと大きく報じました。結果が示しているのは、多くの子どもたちにとって学校はすでに楽しい場ではなく、生きづらい場、生きられない場になってきているということではないでしょうか。その原因はどこにあるのでしょう。そして、どうしたら学校を子どもたちにとって楽しい場に、生きたい行きたい場にすることができるのでしょうか。
そのようなことを読者の皆さんとともに考え合いたいと、今号では「子どもの生きづらさと学校づくり」を特集テーマににして、すべてを奪った震災からの学校づくり、その中から見えてきた子どもたちの姿と学校の役割、また一人ひとりを大切にし、その子に応じた支援学級の取り組みを報告してもらいました。ぜひお読みください。

目次
タ イ ト ル 著  者 P.
子どもの風景(第11回)
子ねこを見つけたよ
特集 子どもの生きづらさと学校づくり
震災からの学校づくり 渡辺 孝之
特別なニーズに応じた教育実践 五十嵐 淑子
子どもの生きづらさと学校の困難の中で、今、学校・教育をどう創造していくか 本田 伊克 12
私の出会った先生41
「これは本当にお前が書いたのか?」 阿部 菜知子 17
授業への招待⑪
「有機授業」と「たいひ」~「牛乳」の授業から~ 小野寺 勝徳 20
読者の声 21
おすすめ映画
理想と現実の狭間で『夢見る校長先生』 鈴木 吉雄 22
読書のすすめ(第13回)
「じじつは じじつ、ほんとうの ことだよ』 ジョナ・ウィンター(文) ピート・オズワルド(絵) 金平茂紀(訳) 22
相談センター報告(第32回)
灯火の学園 室賀 徹 23
ひと言
学校ってなんだ? いま、真剣に問い直さねば! 数見 隆生 24
子ども風景・作品について
子どもの個性を大切に 書くことを通して子どもの思いを知る 川村 美和 24
センターの動き・編集後記 24