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センターつうしん No.113

連日報道されるイスラエルでの戦争、子どもと女性・一般市民の犠牲に心を痛める日々が続きます。来年こそ、世界平和を願わざるを得ません。
10月に文科省が発表した昨年度の不登校は、一昨年より5万人も増え30万人に近づきました。300人規模の学校が1000校も無くなる状況です。いま、学校を子どもたちにとって「楽しく安心のある場所」にしなければなりません。現在の子どもの「生きづらさ」の一つにジェンダー問題があると指摘されています。
そこで本号では、増ページで『学校とジェンダー問題』を特集しました。長年、宮城県の男女共学問題に取り組んできた方々や養護教員、家庭科教員からその問題と課題を提起していただきました。みなさんとともに、改めていまの学校・家庭の中にあるジェンダー問題を見つめ、ジェンダー平等の実現に必要なことは何かを考えていきたいと思います。
また、現在文科省が進めている中学校での部活動の地域移行問題が、県内ではどのような状況にあるのか。学校体育が専門の当センター研究部長の久保先生が「教育時評」としてまとめました。

目次
タ イ ト ル 著  者 P.
子どもの風景(第12回)
やきいも大会
特集 学校とジェンダー問題
ジェンダー問題と学校教育 遠藤 恵子
義務教育の最後にこそ、性のまとめを 濱田 純子 
保護者として考える性教育 熱海 千鶴
学校の中のLGBTQ 佐藤 日和 10
学校の中で感じるジェンダー問題 大山 あけみ 12
ジェンダー平等の視点から今日の学校・教育の問題を考える 数見 隆生 15
授業への招待⑫
LGBTQの授業 矢部 智江子 19
私の出会った先生42
「やっぱり先生ってすごい」 山形 慎一 21
教育時評
宮城県における運動部活動の地域移行の現状と課題 久保 健 22
おすすめ映画
『少年H』 豊永 敏久 26
読書のすすめ(第14回)
飯舘村 菅野テツ子のむかし語り   『語ってくんちぇ 聞かせてくんちぇ』 中野 典子 26
相談センター報告(第33回)
卒業生たちとの繋がりから考える 内記 英明 27
ひと言
「先生」ってすごい 小幡 佳緒里 28
子どもの風景・作品について
自分の言葉で気持ちを表現する 川村 美和 28
センターの動き・編集後記 28